チョコレート工場の秘密(原題)

maffico2006-02-17

ついに観ました☆
母親の影響で、児童文学は読まされていたという過去がある。
印象に残っている(好き・嫌いは別として)作品のうちの一つだ。
作家だと、ロアルド・ダール ミヒャエル・エンデ ケストナー など。
作品だと、ゲド戦記 ナルニア国物語 カッレ君シリーズなどなど。
チョコレート工場の秘密も鮮明に記憶に残っている。
現実と非現実がリアルに表現されている作品。


ジョニー・デップのワンカ役は気持ち悪いくらいはまっていた。
あの顔色の悪さと不自然すぎる歯並びの良さが似合うのは彼だけかもしれない。笑。
チャーリー役の男の子は目がキラキラしててcuteだったなぁ。
他の準主役たちもイメージにぴったりだった。


本を映像化するのは極めて困難だ。
特に、児童文学はファンタジーの要素がふんだんにもりこまれているから、
読者の想像の世界を超えるものを作らない限り、認められない。
これまで何本もの作品に裏切られてきた。笑。
更に、この作品には強いメッセージがこめられている。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、
「大人も子どもも楽しめる」にはそういった訳だからであろう。
そして、児童文学らしい「不気味さ」が映像化するのに最大のハードルだ。


端的に言うと、これは原作のある映画としては期待を裏切られなかった数少ない作品だ。
イメージをほぼ忠実に表現していたと思う。
細かい描写も「これこれ!!」と言ってしまうほど、
観ていて楽しいものに仕上がっていた。
子ども向けではあるけど、むしろ大人が観るべき映画ではないかと思う。
やっぱり考えさせられるというか、ぞっとする部分があるというか。
単純に楽しむだけではないところが、児童文学の奥深さなんだな。
いやぁ。よかった。安心した。笑。
あっぱれ!ティム・バートン!!
☆☆☆☆☆